〔西の側道〕West Side Lane

　〔西の側道〕とは、私の命名ですので、考古学者には通じないでしょう。

　写真01……右に、閉鎖した食堂が建っています。入り口1から土産物街を通ると、この建物の向かって左を通り、ここへ出てきます。建物の左（南）に〔グレート・コンパウンド〕の高さ1mの基壇の残骸が見えます。以下の写真01〜04は〔死者の通り〕から撮っています。

　写真01↓……閉鎖した食堂の南方向です。

　写真02↓……閉鎖した食堂の北方向です。

　写真03↓……さらに北です。

　写真04↓……もっと北です。

　写真05↓……〔グレート・コンパウンド〕の北東の角に「部屋1」の跡があります。

　写真06↓……「部屋1」の近接写真です。

　写真07↓……「部屋1」のわずかに北から、西の側道が始まります。〔死者の通り〕から左（西）へ入りましょう。

　写真08↓……少し歩いて、振り返っています。〔城砦〕の北の基壇上の4つの小神殿が見えます。

　写真09↓……さらに進むと建築物の残骸が左に見えてきます。

　写真10↓……もっと進むと、〔グレート・コンパウンド〕は東に高い地形の上に広がっているので、〔死者の通り〕や〔城砦〕は見てとれません。

　写真11↓……さらに歩くと、周回道路に当たります。白い車が周回道路を走っています。遺跡公園は金網で囲まれています。

　写真12↓……周回道路沿いに南へ向かうと、遠く、入り口1の駐車場が見えてきました。

　さて、〔グレート・コンパウンド〕は何だったのでしょうか。最も有力な仮説は、テオティワカン唯一の市場です。メソアメリカのほぼ全土という広大な交易範囲を持ち、12万人を抱える巨大都市には、物々交換を行う巨大な市場が必要です。14棟は、倉庫、管理棟だったと言えそうです。

　管理は、西暦100年〜378年は、特定のエリートではなく、政府が行っていたとするのが妥当でしょう。

　西暦400年〜550年には、特段の増築などはなされなかったようです。政府管理は形式上のものとなり、そばの〔西の広場〕や〔多層の建築物〕や〔サン・フアン川の北西複合体〕というエリートが実質管理運営権を握っていたかもしれません。